- Funding Rateとは
- ビットコインの先物とは
- 資金調達率の計算
- 金利の計算
- プレミアムインデックスの計算(ちょっと難しいです。)
- *の部分についての説明
- 資金調達率が0.01%になる理由(まとめ)
Funding Rateとは
スポット価格と先物永久契約価格のスプレッドを収束させるためのシステムです。
バイビットやバイナンスの永久先物契約には、通常の先物とは異なり、有効期限がありません。つまり、ポジション構築からポジション解消まで、ロスカットされなければ永久に保持できるという特徴があります。
ビットコインの先物とは
そもそも先物ってなんでしょう?
先物とは、「有効期限つき」であり、期限までにその価格はスポット価格に収束します。反対に、永久先物とは有効期限が存在しないのです。
では、どのように「永久」先物価格をスポット価格に収束させるのでしょうか?
そこで、資金調達率というシステムが採用されているのです。
資金調達率の計算
Funding Rate =
*[Interest Rate - Premium Index] + Premium Index
資金調達率=
*[金利-プレミアムインデックス] +プレミアムインデックス
*の部分は、最大0.05%、最小-0.05%となります。後半部分で説明します。
もう少し具体的に見ていきましょう。
まずは、「金利」です。
金利の計算
金利の計算方法は以下のようになります。
{(①相場通貨の借入レート)ー(②基本通貨の借入レート)}➗③資金調達率間隔
①の相場通貨とは、USDのことです。バイビットとバイナンスでは、0.06%が採用されています。
②の基本通貨とは、各通貨の借入レートです。0.03%に固定されていることが多いです。
③は、バイビットでは8時間ごとの資金調達なので、3です。
よって、{(0.06)ー(0.03)}➗3=0.01(%)となります。
これで、なぜベースの資金調達率が0.01%になるのかがおわかりいただけたと思います。
ここまででは、資金調達率は0.01%で固定されてしまいます。
すると、大きな価格の乖離が起こった場合に、先物価格とスポット価格を収束させるのに時間がかかったり、乖離を野放しにしてしまいます。
では、資金調達率を決定する上でもう一つ重要な要素である、「プレミアムインデックス」についてです。
プレミアムインデックスの計算(ちょっと難しいです。)
プレミアムインデックスの式は以下のようにして表すことができます。
難しいので、理解しにくい方は最後の行周辺だけでも見てみてください。
Premium Index
= [max(0, Impact Bid Price - Price Index ) - max(0, Price Index - Impact Ask Price)] / Price Index
細かく見ていきましょう。
まずは、maxについてです。
Impact Bid Price = ビッド(売り手)価格にImpact Margin Notional (IMP) を実行するための平均約定価格
Impact Ask Price = アスク(買い手)価格にImpact Margin Notional (IMP) を実行するための平均約定価格
Impact Margin Notional (IMN) = 200 USDT / 最大レバレッジレベルでの当初証拠金率
Price Indexは、主要取引所の平均価格です。
とても難しくなってしまうので、ここでは海外の方が表現していた、「先物とインデックス価格の差」としておきます。
まとめますと、プレミアムインデックスも刻々と変化し、資金調達率に影響を与えていきます。
*の部分についての説明
最初で書いたFRの説明式のうちの、*{}の部分の補足説明です。
{}の部分が最大(最小)±0.05%になるということが、デルニューの醍醐味となっています。この部分がデルニューが安定感を生み出す仕組みの一つだと考えています。
この部分がFRの安定装置となり、デルニューが安定する一つの要因となっています。
次の項目でさらに詳しく説明していきます。
資金調達率が0.01%になる理由(まとめ)
「金利」を0.01%で固定しますと、資金調達率はプレミアムインデックスに依って変化することになります。実際に多くの取引所では、「金利」の部分はしばらく0.01で固定されています。
以下の表に、プレミアムンデックスの変化量と対応する資金調達率をまとめました。
表から分かるように、プレミアムインデックスが-0.04%~0.06%の間では0.01%になることがわかります。単純にプレミアムインデックスがマイナスだからといって、FRが必ずしもマイナスになるわけではないというのが、ミソです。
しかしプレミアムインデックスがこの範囲から抜けてくると(プラスにもマイナスにも)、マイナス0.03%とかになるわけです。
ここにデルニューの優位性があり、私が投資してもいいかなと思える再現性の根拠になっています。
プレミアムインデックスについては、こちらのページでリアルタイムの情報を載せています。
私もまだまだ知識不足な点があり至らないことも多いと思います。
特に、プレミアムの部分はやっぱり完全に理解できていないので、情報交換・意見待ってます。
よろしくお願いいたします。
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デルニュー2月16日更新
— うつの (@deltaneutralJPN) 2022年2月16日
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